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2023.08.18

部屋が暑く感じる!住宅のプロが教える暑さ対策

家に居てもジワァ〜っと汗をかいてしまう。冷房を使うと足元ばかり寒くなる・・。
毎年恒例でこれは仕方がない・・・と思っていませんか?

実はその不快の原因は、住居の断熱性能の低さにあります。
外の熱気が入り放題の家では、いくら冷房を強くしても快適にはなりません。
だからといって熱さを我慢していると、今度は熱中症の危険も出てきます。
このコラムでは、夏の住居の暑さ対策を、住宅のプロの目線からご紹介。
DIYでできる効果的な断熱方法や、リフォームする際のヒントをお伝えします。

家の中の方が不快に感じる2つの原因

「部屋が暑くてサウナ状態」「夜になっても温度が下がらず寝苦しい」・・・夏によく聞かれる悩みです。特に夜になっても室温が下がらず寝苦しいのは寝不足にもなり、疲れが取れず困ってしまいます。
この大きな原因として考えられるのは以下の2つ。

室内に入った熱が逃げて行かない

家の中は壁や屋根に囲まれているため、いったん内部が温まってしまうと熱がこもり、外よりも暑くなります。RC造(鉄筋コンクリート)の住宅の場合は、昼間に熱をため込み、夜になると放出するので一日を通して家の中に不快な熱がある状態に。
涼しげなイメージのある木造住宅の場合でも、2階のお部屋になると、温かい空気が1階から流れてきたり、直射日光を受けることによって温度が上がります。つまるところ、熱を室内に入れないようにしないと根本的な解決にはなりません。

この不快な熱の主な侵入経路は「窓」。
差し込む太陽が光とともに、どんどん熱を室内に招き入れてしまうのです。
太陽が高い位置にあるときは、軒を出すことで太陽熱を遮ることができますが、太陽が低い位置にあるときは、窓から家の奥まで光が差し込み、かなり室温が上がってしまいます。
日本の場合、夏場は入射角が低い朝日(東面)と夕日(西面)の窓に要注意。
家の温度をぐんぐん上げる犯人は、「東の窓」と「西の窓」と覚えておいてください。

この籠った熱を放出するのが風です。
窓をあけて活気をすれば室内に籠った熱が放出されますが、日中に不在の場合は帰宅する夜まで換気することができず、室温を下げるのは夜間になり時間も掛かります。
この外気と室温の温度差が不快に感じさせる原因です。

部屋の中に温度差があるから

お家で過ごす休日。
暑いなと思って冷房を強めると、足もとが冷えて寒さを感じる。
だからといって冷房を弱めると、今度はすぐに暑くなってしまう・・・そんな不快なスパイラルに陥っては、せっかくの休日を楽しめません。

実は同じ部屋の中にいても、頭と足元では全然違う温度になっていることがあります。
サーモグラフィカメラで冷房をつけた部屋を映してみると、床付近は25度なのに対して、天井はなんと30度以上。部屋の中だけでも5度以上の温度差があります。

温度差を起こしている犯人は「熱せられた屋根」。
屋根の熱が天井に侵入し、部屋の上部だけが暑くなります。
そしてエアコンの冷たい空気は下に溜まっていくため、部屋の中に極端な温度差ができてしまうのです。これではいくら冷房を強めたり弱めたりしても、温度差=身体が感じる不快さはなくなりません。

夏を快適に過ごすための暑さ対策

不快なだけではなく熱中症の危険もある夏の暑さ。その対策方法として、DIYでできるものからご紹介していきましょう。

窓から入る熱(日射)を減らす方法

大切なのは、そもそも熱(日射)を室内に入れないようにすることです。上で説明したとおり、高い位置の日射は軒を出すことである程度遮られます。重要なのは朝日(東面)と夕日(西面)の対策。入射角が低いため、外付けブラインドやオーニングを取り付け、窓全体を覆う工夫をしましょう。
もっと手軽にしたいなら、ホームセンターなどで売られている断熱シートや断熱フィルムを窓に張り付ける方法も。ほかにもすだれやひさし、ブラインドが窓からの日射を防ぐ方法として代表的です。

部屋の温度差をなくす方法

エアコンの冷気が底にたまると、温度差で不快感が発生します。これを防ぐには、サーキュレーターを使って空気を循環させるのが効果的。
サーキュレーターは強い風を一直線に発生させます。エアコンの下に置いておけば、冷たい空気を部屋の上部へ送り、部屋の温度を均一化します。
扇風機だと風が多方向に散り、短距離にしか届かないため、サーキュレーターを使うのがおすすめです。

暑い夏のリフォーム、高断熱化のポイント

根本的に暑さを解決する方法は、やはり住宅の高断熱化です。

熱を室内に送り込んでいるのは主に西側と東側の窓。断熱性能に優れた窓に交換すれば、熱が室内に入り込む前にブロックでき、室内の温度上昇が防げます。リフォームの際はフレームごと替える方法か、内窓を増設し2重窓にする方法のどちらかが良いでしょう。

フレームの交換には半日ほど時間がかかりますが、アルミ製から樹脂製フレームにすることで、熱伝導率が1000分の1になり、熱の出入りがグッと抑えられます。
内窓を増設すれば、開け閉めの手間は増えますが、省コスト短時間でリフォームができます。
窓のリフォームは断熱性能以外にも、結露を防ぐ効果がありますので、お悩みの方は検討してみてください。

一方、部屋の温度差を防ぐためには「屋根」か「天井」を断熱化しましょう。
工法としては、屋根のすぐ下に断熱材を入れる「屋根断熱」と、天井板のすぐ裏に断熱材を入れる「天井断熱」があります。

屋根断熱だと施工の際のコストはやや割高になりますが、天井板を張る必要がなく、屋根のすぐ下から部屋空間として利用できるため、伸びやかな空間が作れます。
天井板で断熱をする天井断熱では、屋根を通過した熱が天井裏の空間にたまるため、小屋裏の空間は利用できなくなりますが、コストを抑えられるメリットがあります。
コスト面や天井裏の使用方法も考えて、あなたの住居にピッタリな方を選んでください。

いかがでしたでしょうか?
断熱材で暮らしが変わることがご理解頂けたでしょうか。
一昔前に比べて断熱技術は大きく進化しています。リフォームを検討中の場合はキッチンや洗面台などの設備、壁紙や間取りなどに意識が行きがちですが、縁の下の力持ちとも言える断熱材もチェックしてみてください。
(実際はご提案する際に断熱材についてご提案する場合があります。)